2021年2月2日(火)13:30〜16:30(研修2時間半、個別相談30分)
山梨学院グローバルラーニングセンター様の教員向けFC研修の講師をさせていただきました。
研修の主な目的
学習者が自らの目標に向かって自律的に学習を継続できることを支援する方法について考えること。
参加者:12名
・グローバルラーニングセンターの教員の方
・主に日本語教育科目担当の講師の方
実施内容
オンライン会議システム(Zoom)を使用
1,イントロダクション
2,コーチングの概論を紹介し、主に傾聴スキルのレクチャー
3,前半のまとめ、傾聴体験ワーク
4,振り返りと質疑応答
5,個別相談
コーチングの中でも基本の技法となる傾聴スキルを中心にレクチャーとZoomのブレイクアウトセッションを使用したワークを行った。レクチャーは一般的な聞き方と傾聴の違い、相談者の話を聞くときの具体的な方法など。ワークは前半で紹介した傾聴技法の体験を行った。質疑応答の際は、参加者から最近の教育現場で見られる学生の様子や具体的な対応のしかたについて質問を受けた。参加者と吉田のやり取りから傾聴・コーチングの対話の方法を見ることができたという声をいただいた。個別相談の時間には「教師が自分の感情を受け止めること」について話題提供があった。教師が自身の感情に気づき、受け入れることの大切さに気づいた。自身の感情を振り返るきっかけとなったという感想をいただいた。
今回の研修では、限られた時間の中で「傾聴のスキル」を伝えるという点に絞ったこと、レクチャーとワークのバランスについては有効だったと思われる。しかし、事前に詳しい現場の状況や参加者の方が知りたいポイントをできるだけ具体的に聞いた上で開催すると、より有効な研修になったのではという反省点が残る。また、事前にコーチングの知識がある方にとっては物足りない内容になったことは否めない。
以下は感想の抜粋。
「知識さがあってもそれぞれコミュニケーション上の内省ができる内容だった。」「コーチングを学ぶにあたって基礎的なことを学べてよかった。」「理論だけでなく、コーチングの技法を実際に体験するすることができた。」「人の話を聴く姿勢を自らの体験を通して振り返ることができた。」「発言しやすい雰囲気で、参加していて居心地が良かった。」「入門に加え、もう少し上のレベルの内容があってもよかった。」