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【考え】オンラインと対面、どちらがいい?

傾聴コーチングとは

今年(2023年)になってから、対面の講座の依頼が増えた。講師の仕事の8〜9割くらいは対面である。コロナ期間はオンライン全盛だったから、対面を待ち望んでいた人も多いだろう。ある講座の主催者の方から「対面とオンラインどちらがいいのだろうか?」と尋ねられた。それは参加者の好みによる。オンライン参加が好きな人は「オンラインでも実際会っているのと同じだね!家から参加できて便利でいいね!」と言うし、対面参加が好きな人は「やっぱり同じ空間に集まって、顔を見ながら話すのっていいね!実際会うって大事だね」と言うものだ。

講師をする立場から言うとどうか?講義形式で私が話し、参加者は聴くだけならオンラインでいい気もする。一方、オンライン開催でワークがある場合は全体の雰囲気や、うまくいっていないグループがあっても把握しにくいというデメリットがある。しかし、グループに分かれるときやワーク終了時のザワザワ感やムダな時間もなく、参加者は自分たちのグループのやり取りに集中できるのかもしれない。

自分が参加者のときは、やはり講義だけならオンラインを選ぶことが多い。ワークショップの場合は、正直オンラインは苦手だ。Zoomのブレイクアウトルームに飛ばされる感じ、突然グループに固定された時の緊張感が。。。区切られた四角の中のメンバーのアップ顔と対峙するのが私には刺激が強いのか?

それに対して、対面で教室やグループの人の全体が見えるほうが緊張感が緩くなる。空間の広さが自分の存在を薄めてくれるのだ。とはいえ、Zoomでも安心感のあるイベントならそこまで緊張しない。”安心感のある”というのは、ヘンな発言をする人やキツイ人がいない、イヤな思いをすることはないだろうと思えることだ。

オンラインは本当に便利で遠方のイベントに参加できるのは素晴らしいことだ。それは確かなんだ。しかし、あまり集中できないというかついつい他のことを検索したり、家の用事が気になって立ち上がったりしてしまう。問題はそこ。その場に「参加している」と言う意識が薄くなるのかな?カメラオフだと講師や他の参加者から自分が見えないからなのだ。

とにかく、ただでさえ私は注意力散漫なので、リアルに開催場所にいること、ある程度他人の目という強制力が必要なのだ。そもそも興味があって参加しているのに、最後まで集中することが難しい。自分にとって役に立つことだけど、本当の興味がないことなのだろう。

対面とオンラインどちらがいいか?結局、環境やその人の好みによってどちらでも参加できるようにすることが大切だと思う。台風や大雪の日の可能性もあるものね。

ABOUT ME
吉田 有美
キャリアカウンセラー&傾聴を中心とするコーチングを行う。日本語学習者へのプライベートレッスンも提供中。著書「日本語教師のための はじめてのコーチング」、企業・日本語ボランティア向けアクティブ・リスニング(傾聴)の講師としても活躍中。