2月26日(日)、著書「日本語教師のためのはじめてのコーチング」の宣伝を兼ねて、世界の日本語に貢献する凡人社さんのオンラインセミナーに登壇しました。後で聞いたところ、250名の募集に330名の応募があったとのこと。無料のオンラインイベントにしては最後まで離脱せずに参加した方が非常に多かったとのことで、とても嬉しいです。
Part 1 コーチング基礎講座
「今、なぜコーチングなのか?」からスタートして、コーチングの基礎的な話をしました。Part1の内容は以下のとおりです。40分くらいの講義のあと、チャットに気づいたことを書き込みしてもらいました。
- なぜコーチングが必要?「いつでもどこでも勉強はできるんだけど・・・」
- コーチングって何ですか?
- コーチングの心構え「答えは相手自身の中にある」
- コーチングの特徴「双方向・継続性・個別性」
- コーチングセッションは何をするの?
- コーチングの対話はどんなことをするの?
- コーチングの対話で大切なこと
Part2 実践のシェア〜失敗から学ぼう!
後半は吉田のコーチングを用いたプライベートレッスンの模様を共有しました。上手くいった事例より失敗談のほうが役に立つのではないかと思い、学習者のレベルごとに4つの事例を話しました。失敗の話は他の人の失敗を防ぐ効果がありますね。4つの事例では吉田が個人レッスンで「噛み合わないな、どうしたものだろう?」と感じながら試行錯誤した経験を話しました。学習者に「ペースが遅すぎる」「これは今は必要ない」「最低限の勉強時間で試験に合格したいんだ」と言われ、ショックを受けつつも話し合いながら何とか持ち直した話です。
ここで「失敗談ならまだまだあるぞ!」「こんなことを話して役に立つならどんどん公開しよう」という気持ちになりました。今でもレッスン中に「これでいいのかな?」と違和感を覚えつつ進めていたり、迷走してしまうことがあります。そんなとき、コーチングの対話の仕方を知っていることが拠り所になっています。「どうも学習者は今のレッスンに満足していないというのは感じるのだけれど、どうすれば・・・?」と自分が悩みはじめたら、コーチングの基本に立ち返ります。「答えは相手自身の中にある」、違和感を覚えたら学習者に伝えて話し合う、これは意外と勇気のいることです。