2017年7月と8月の2回、小山暁子先生主催の日本語教師向けの講座に登壇し、各回3時間、計70名にご参加いただきました。
サタラボでは毎回、旬なトピックで講座が行われ、様々な教師が集まります。新人から教務主任、副校長を務める方まで幅広く、教える場も企業、日本語学校、大学、個人レッスンなどバラエティに富んでいます。
共通しているのは「皆さん非常に意欲的!」ということです。
今回は「学習者の本音を引き出すたったひとつのコツ」と題し、教師と学習者とのコミュニケーションと聴くことの大切さについて話しました。
前半はコーチングの基礎的な知識とスキルについてレクチャーを行いました。
- コーチングとは何か
- 主なスキル「傾聴」「承認」「質問」
コーチングとは何かと主な3つのスキルを紹介し、教師と学習者との関わりに効果的な理由と具体的な例を挙げて話しました。
後半はコーチングのスキルである傾聴を取り上げ、ペアでワークをしながら、聴き方の体験や課題に取り組んでもらいました。
- 相手に安心してもらえる聴き方、緊張させてしまう聴き方
- 学習者との相談場面でのコーチングを用いた応答のワーク
ここからは感想です。
講座の準備をしているとき、「聴くこと」の大切さが伝わるように考えていました。私がどんな話をすれば、参加者の方の役に立てるだろうか。伝わるだろうかと考えていました。ところが、やってみて感じたのは参加者の方はみなさんの「聴き方のレベルが高い!」ということでした。
参加者のみなさんに「ちゃんと聴いてもらえている」と感じ、逆に人前で話す勇気をもらったのです。
主催者の小山暁子先生、運営のスタッフのみなさん、サタラボメイトのみなさんのおかげで素晴らしい講師体験となりました。小山先生ご自身がティーチングとコーチングを合わせたレッスンスタイルの先駆者です。コーチングの講師として声をかけていただき、緊張感はありましたが、小山先生に講座の3ヶ月前から3度に渡って相談に乗っていただき、同じ業界の教師を惜しみなく応援する姿勢にも感銘を受けました。