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信頼と熱意:講座の準備と経験から学んだこと

講座の担当さんとの打ち合わせはいつも楽しい。8月に講師をさせていただくボランティア団体の担当さんとZoomで話す。そのときに「講座にセルフコーチングの話を入れてください」とリクエストがあった。「日本語教師のためのはじめてのコーチング」を読み、書店主催のオンラインセミナーでも話を聞いてくださったと言う。

こういう担当さんは信頼できるし、依頼をいただいて素直にうれしい。

そういえば、先日は早稲田大学のゲストスピーカーのとき「ラポール形成(他者と信頼関係を築くこと)について話してください」とリクエストをいただいた。依頼者のほうが本人よりよく見えているもの。

自分が最も大事だと思っていることを話すとき、または書くとき、自然に熱がこもり、それが聞き手(読み手)に響くのだろう。そして、ありがたいことに響いた方から講師の依頼や紹介があったりする。そうなると、期待に応えたくてよく準備するし、力を尽くそうと思えるのだ。こんな理想的な循環が生まれると仕事するとき気持ちが良い。

日本語レッスンでも似たようなことが言える。”学習者さんの自主性を尊重する”、これが大事だと思っていて、その考えでレッスンをするから気の合う学習者さんが継続してくれているのかもしれない。(数は多くないけど)

どの先生にも自分の教え方やレッスンの仕方、キャラに合う学習者さんがいる

そう考えると、自分の教育観、学習観を全面に出したほうが周りにも学習者さんにもにもわかりやすくていいんじゃない?「これは大事!」という自分の感覚を信じて。

私のこれからの主要なテーマはコーチングの中でもラポール、つまり他者と信頼関係を築く方法やセルフコーチング(自己理解)になっていくだろう。実はこれがどんなコーチングスキルより大事だと思っていたことだ。そう気づかせてくださったのは早稲田の木下直子先生と今回の担当のNさん。

ABOUT ME
吉田 有美
キャリアカウンセラー&傾聴を中心とするコーチングを行う。日本語学習者へのプライベートレッスンも提供中。著書「日本語教師のための はじめてのコーチング」、企業・日本語ボランティア向けアクティブ・リスニング(傾聴)の講師としても活躍中。