2024年11月16日、宮崎県国際交流協会主催の日本語学習支援者向け講座「学習者から会話を引き出すコミュニケーション手法」に講師?ファシリテーターとして登壇しました。参加者は宮崎県の各地から10名の方々でした。これからボランティア活動を始めたい方から経験の長い方、マンツーマンで教える方、グループに教えている方など様々でした。宮崎国際交流協会では、前の週に「やさしい日本語」の講座も実施され、次週は学習者を交えて実習も予定されているとのことでした。
事前アンケートによると、参加者の方から「外国の人たちと楽しくコミュニケーションする仕掛けを教えてもらいたい」「自分のスキルアップのため」「日本語学習支援者としての心構え、スキルを身につけたい」ということでした。
前半は主に次の3点の話をしました。
「学習者をと楽しくコミュニケーションをするために」
安心して話せる関係性を築くことと中心に、学習者がたくさん話したと感じる対話のバランスはどのくらいか、学習者の発話を待つことの大切さなど、支援者側の話を聴く姿勢と心構えを中心にお話しました。(当日のスライドより抜粋)
学習者が安心してたくさん話せる聴き方・話の促し方
2点目は、①学習者の興味・関心ごとを話してもらうコツ、②話題の選び方、③質問の仕方について話しました。(当日のスライドより抜粋)
3点目は、具体的にどのように学習者の話を聴けばいいのか、聴き方のコツを説明。
(当日のスライドより抜粋)
「アクティブ・リスニング(傾聴)体験
後半は、3人のグループワークで支援者・学習者・オブザーバーの役割を決め、聴き方の体験をしてもらい、気づいたことを共有しました。
グループワークの様子。
参加者アンケートから
*本日の講座の内容でもっとも印象に残ったことは?
⚫ 傾聴について具体的に体験しながら学習できた。
⚫ 聞き手側(日本語話者)の傾聴力・質問力が非常に重要だということ
⚫ 傾聴のスタンスが確認できたこと。
⚫ 傾聴体験ワークにおいて、三者の役割ができたことは良かった。
⚫ 傾聴のロールプレイです。
*気づいたこと、感想など。
自分を余り出さない、8割で押さえて会話を進めていくと良いことが分かったことが
最も参考にできるかなと思いました。反復することも大事なのも気づきとなりました。
傾聴力や質問力は普段のコミュニケーションでも非常に重要ですので、常に気を付け
ていきたいと思いました。
話をよく聴く4つの方法の「相手の言葉を受けて返す(伝え返し)」は相手に安心感を
与えるという点で、実際活動することがあればつなげたいと思った。
話を聞く側の態度や返しが大事だとよくわかりました。自分にできるか不安ですが、頑
張ります。
学習者に寄り添い、言葉を引き出すように心掛けてボランティアに携わって行きたい。