3月18日、駿台トラベル&ホテル専門学校にて、サタラボセミナー(小山暁子先生主催)の対面セミナーに登壇しました。午前はレクチャーとワークを3時間行い、素敵なレストランでの懇親会もあり、楽しく充実した一日でした。サタラボセミナーには5年前にも呼んでいただき、その頃は外部講師デビューしたばかり。緊張でいっぱいでしたが今回は少し参加者の方とやり取りしながら進められるようになりました。サタラボの参加者の皆さんは、主催の小山暁子先生のお人柄もあり、明るく和気あいあいとして質問も活発な印象があります。特徴的なのは「エレベーターピッチ」と言って参加者全員がその日のテーマに沿って30秒のスピーチをすることです。今回はエレベーターピッチの前に傾聴のコツを話し、聞き手の皆さんがスピーチを聞くとき傾聴のスキルを実践できるようにしました。
コーチングの基礎〜プランニングセッションの説明
今回の講座の目的は「プランニング・セッションの進め方」→学習者と目標を共有するときの対話の進め方を掴むことです。最初に吉田が事例として、学習者に自分の学習観を押し付けてしまい、噛み合わないうちに学習者が個人レッスンを辞めてしまった出来事を話し、改善点を話し合ってもらいました。その後のレクチャーは以下の通りです。
- コーチングとコーチングの心構え
- コーチングの対話の特徴
- コーチングの対話の仕組み
- コーチングセッションは何をするのか?セッションの流れ
- 現実のコーチングセッションでありがちなこと
- 学習者が安心して話せる関係性とは?
ミニセッション体験ワーク
目標を設定するときのコーチングセッションの説明をし、体験ワークを行いました。ペア練習をしたあと、3人グループに分かれて一人がオブザーバーをしました。その際にオブザーバーがチェックポイントメモを見ながらセッションを観察し、ワークの最後にフィードバックをし合う時間を取りました。
フィートバックの際、オブザーバーからのコメントはIメッセージで「私は〜と感じました」「私からは〜に見えました」などと伝えるようにしました。サタラボセミナーの参加者の方はリピーターの方も多く、お互いの信頼関係があるようでオブザーバーからのコメントも活発に行われていました。
参加者の声
(参加者アンケートより抜粋)
「コーチングには以前から興味がありましたが、日本語教師にためのコーチングを教えているところがなく、楽しみに受講させていただきました。とてもわかりやすく、実際やるのは難しいですが、早速トライしていこうと思います」
「(講師)ご自身の失敗談を交えたお話は頷くことばかりでした。コーチングの基礎的なことは理解していましたが、日本語学習者に支援にどのように取り入れるかについては試行錯誤中だったので、勉強になりました」
「相談者もコーチもアイディアが浮かばず話が止まってしまうことがあり、そこの難しさを体感することができました」
「日本語教師を対象としていてとてもわかりやすかったと感じました。ただ、ミニセッションでは自分の現状を話すだけ、聞き手も傾聴を重視して聞くだけになっていたように感じます」
「3人で組んで実践できたのは貴重な経験でした。傾聴の際のポイントに気をつけながら対話を進めることができたと実感し、少し自信が持てました」
「特にミニセッションでアウトプットできたことが有意義で、オブザーバーからの客観的な評価もありがたいと感じました」
「お話を聞きながら自分の考えを巡らせることができ、ワークもじっくり取り組むことができ、とても気づきの多い実践的な講座でした」
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