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「会議で発言できない」緊張しやすい人

会議、クラス、勉強会でこんな参加者はいませんか。にこにこしているけど、はっきり言わない。指名されると決まりが悪そうな表情。話の途中でごにょごにょ語尾をにごす人。「自信がないのかな?」「恥ずかしいのかな?」どうなんでしょう?その人、コミュニケーションタイプで言えば、サポータータイプの可能性があります。

(コミュニケーションタイプについてはこちらへ)

【図解】「タイプ分け™」とは 〜あなたはどのタイプ?タイプ分けで上手くいくコミュニケーション

私(吉田)はアナライザータイプであると同時に2番目に強い傾向はサポータータイプです。今回はサポータータイプ的な実感から、うまく発言できない人の特徴を書きます。サポータータイプの特徴は人の気持ちや協調性を大事にするところなのですが、一方で自分の思考・感情に焦点を当てるのが苦手です。

あなたは発言を躊躇する人を見て「思ったことを言えばいいのに」「人がどう思うかなんていいじゃない」と思うかもしれませんが、瞬間的に「自分の気持ちに正直になる」ということが非常に難しい人もいるのです。

質問されたとき、サポータータイプの中で何が起きているのでしょう?過去のわたしはぐるぐる考えて反応が遅くなっていました。(相手は何を聞きたいんだろう?)(どんな答えを期待しているんだろう?)(どう答えるのが正解?)(自分の発言は他の人にどう思われる?)

自分の思考より相手や周りに意識が行ってしまう。その場で求められている「答え」を探す。発言せねばという気持ちもありつつ、周りの目も気になる。他の人の発言を聞くと、すぐ影響を受ける。まっさらな自分の意見、言いたいことは何?言いたいことが思い浮かばない・・・その結果「あの〜、さっき〇〇さんも言いいましたけど、私も・・・」と前置きが長くなったり、他の人の言葉を借りたり、当たり障りのないことを言い始め、言っている途中で、周りの目が自分に注がれているのを感じる。耐えられず、ごにょごにょと語尾を濁してしまう。

何故こうなるんでしょう?自分の実感とクライアントさんの傾向から書きます。

サポータータイプは、周囲の人の気持ちに敏感で、相手の期待に応えようとする気持ちが強い人が多い。相手や周囲に意識がいくので、注目されると同時に自分の考えに焦点をあてることがむずかしいのだと思います。

あなたが講師・司会者ならサポータータイプに発言してもらうにはどうすればいいのでしょう?

まず、安心してもらうことです。サポータータイプが言いにくそうにしていたら、”ちょっと聞いていてくださいね”と声がけをして、聞いているのも参加だとみんなに伝えてください。言えそうなら、後でもう一度発言を促します。”パスあり”のルールも有効です。発言は無理強いせず、発言したときは発言したこと自体を認めます。「言ってくれてありがとう」と声をかけておきましょう。

過去の私もですが、彼らは人前での発言が苦手なあまり、”緊張する自分がイヤ”とか、”自分の意見がない”と自己嫌悪に陥っていることがあります。サポータータイプが発言するとき大事なことは、自分の発言を受け止めてもらえそうな雰囲気、つまり、安心して発言できる関係性があることです。普段から顔を見てあいさつする、名前を呼ぶことも影響します。日々の安定した関係性が支えになると思います。反対に、キツく言い返す人、人の発言を悪く捉える人がいると萎縮します。大事なのは関係性気持ちなんです。それは誰でもそうだと思いますよね?サポータータイプに対しては、”特に”ということです。

こうして書くと、サポーター=「弱い」というイメージを持つかもしれませんが、そんなこともないです。私は自分を含めて、粘り強くコツコツ努力してものごとを達成するサポータータイプにもたくさん会ってきました。ただ、ギスギスした雰囲気が非常に苦手なのですよ。それもあって、集団のなかで和やかなムードを作る、リーダー(講師)の気持ちを汲んで協力する、馴染めない人に話しかけてあげるなど、自然に人間関係の調整をすることができる人たちです。

サポータータイプは文字通り、人やチーム・家族を支える力があると思います。まさに縁の下の力持ちで裏方として活躍する人も多いです。これを読んでご自分が「わたしはサポータータイプだな」と思ったあなた、これってすごい強みなんですよ。

最後に人前で発言できない方へ。私は今でも人前での発言は緊張しますが、自分の特徴を受け止めることで、だいぶ和らぎました。緊張がゼロになることはありませんが、自分の思考に集中する練習をすれば、自分の感じ方や考え方に気づいて、ある程度は話せるようになります。または、その場で発言することをきっぱり諦め、「今は考えがまとまらない」と言って後からメールやチャットで共有するのもありだと思います。

*タイプ分けについては相手をカテゴライズしたり、決めつけないようにご注意ください。人間は複雑で多面性があります。4つのタイプは傾向と目安です。コミュニケーションタイプはご自身と相手との違いをわかりやすくするために使用します。

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