最新の記事
傾聴コーチング

【研修受講】キャリアシート(ジョブ・カード)作成支援演習【社会人支援】

2023年6月17日、キャリアコンサルタント資格の更新研修として日本キャリア開発協会主催の技能講習(キャリアシート)ジョブ・カード作成支援演習【社会人支援】を受講しました。この研修のねらいは①ジョブ・カードを活用したキャリアカウンセリングについて、ロールプレイと振り返りを通じて、実践的に学ぶこと・②ジョブ・カードを活用した組織内キャリア形成ん@意義について、自分の言葉で説明できることをを目指しています。

*ジョブ・カードとはキャリアプランニング、職業証明のツールのこと

研修の内容

1)事前学習として自分のジョブ・カードを作成すること準備をする。講習では最初にジョブ・カード制度の目的。対象が示され、今回は職務の棚卸・キャリアプランの作成の場面で活用できることが示された。ジョブ・カードは組織内キャリア支援、求職活動の支援に活用できる。

2)キャリアカウンセリングとは何か、経験を具体的に語ることの意義、キャリアカウンセリングの条件について復習講義があり、グループ内で自分なりの言葉で説明をしあった。

3)3人グループになり、各自作成してきたジョブ・カードを使用して、相談者・カリアカウンセラー・オブザーバー役割を決め、ロールプレイを行った。ロールプレイは以下の流れで行われた。

①面談の目的・守秘義務・相談者の期待を明確にする(4分)

②相談者に経験を語ってもらう→職業経験全体を聴く→乗り越えた経験・成長を実感した経験(16分)

③相談者に「乗り越えた経験」「成長を実感した経験」を踏まえて、自分の変化・成長を語ってもらう。「どんな自分でありたいか」を話してもらう(12分)

④ここまで語られた変化・成長を踏まえて、未来を語ってもらう(7分)

4)最後にグループでキャリアカウンセラーから相談者役へのメッセージを伝え、講習の振り返り、レポート作成をした。

気づき・感想

事前課題としてジョブ・カードを作成したことで、相談者は自分なりに経歴や職務・経験を振り返ったうえで面談に臨むことができる。そうすると、話があちこちに飛んだり、行きつ戻りつすることなく、結果的に時間軸に沿って話され、聴き手にもわかりやすくなる。面談の中で相談者が話したいことにすぐに入っていけると感じた。

また、一度自分で言語化したことでも、さらに信頼できる他者に話すことで、気づきが生まれたり、自分の気持ちが明確になるという経験ができた。キャリアカウンセラーは相談者が書いたものを読むだけでなく、実際に語ることに意味があると伝えたほうがよい。

面談の最後にキャリアカウンセラーから相談者へのメッセージの場面の重要性に気づいた。漫然と面談で話したことをまとめるのではなく、本当に感じたことを気持ちを込めて届けることで相談者に温かい気持ちになり、勇気づけにつながると思う。

ABOUT ME
吉田 有美
日本語キャリアサポーター。著書「日本語教師のための はじめてのコーチング」。日本語ボランティア向け「学習者との会話を広げる深めるコミュニケーション」講師として活躍中。個人向けサービス「大人にための自己分析・自己理解」をテーマとするコーチングセッションを行う。日本語学習者への個人レッスンも提供中。