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50代、将来のビションは?

何か始めたいけど、もう遅い?と感じる

同年代の方で「これからどうしようかなあ」と考える方へのヒントになるかもしれません。

将来のビジョンなんて書いておりますが、わたしはそれほど意識高いものを目指しているわけでもなく、働きながら自分の人生をより快適に満足度の高いものにしたい、そのうえで人の役にも立てれば尚良し、という気持ちで日々こつこつ仕事しています。

基本的に、仕事は人生の一部であって働き方は自分のニーズやそのときの状況によって選ぶものと考えています。(もちろんそれは大事な部分なのですが)「今の仕事が天職でこれ以外に考えられない」「これからの方向性がしっかり決まっている」という軸の定まった人はよいとして、50代は更年期症状も含めてこれからのことを考えると揺らぐ年ごろだなあと思っています。自分が予定や目標を立てていたとしても、そのとき調子が出なかったり、親の介護など出てくるかもしれません。「元気なうちに何かしたいけど…」「今から何か始めるのは遅い?」という気持ちもわかります。3年前からコーチングセッションでは、コロナ禍の影響もあり、人生をテーマに話すことも多くなりました。

「これからの人生をどのように過ごしたいか」

ここでひとつ「将来の方向性とビジョン」について考えるヒントを紹介します。L・サニー・ハンセンはキャリアカウンセリング理論の一部に「人生の4つの役割」を提唱しました。

「人には『人生の4つの役割』があります。それは「仕事」「学び」「余暇」「愛(人間関係)」それはキルトのような芸術品に例えることができます。役割がそれぞれ組み合わさり、意味のある全体となります。ピース(布切れ)をつなぎ合わせればいくらでも広げることができます。そのピースの組み合わせは創り手によるもので、2つとして同じものはありません。」
(意訳)

           

人生の4つの役割

人生がどのような作品になるかは自分次第ではないでしょうか。4つの役割の図からマインドマップを作ってみると楽しいかもしれません。そして、作ったら、何かひとつ新しい行動を起こしましょう。何か立派な成果を出そうとしなくても、自分が良いと思うことを一つやってみることに価値があると思います。「今からでは遅いかな?」と迷っているなら元気なうちに!

ABOUT ME
吉田 有美
2002年から外国籍の方への日本語レッスン、コーチングを行う。日本語の学習支援のための「傾聴と学習支援」講師。著書「日本語教師のための はじめてのコーチング」放送大学「心理と教育」国家資格キャリアコンサルタント
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