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傾聴コーチング

50代の新たな一歩:人生の4つの役割から考える、豊かな未来への道

同年代の方で「何か始めたいけれどもう遅い?」「これからどうしようかなあ」と考える方にキャリアカウンセリングの理論からヒントをお送りします。

将来のビジョンなんて書いておりますが、わたしはそれほど意識高いものを目指しているわけでもなく、自分の人生をより快適に満足度の高いものにしたい、そのうえで人の役にも立てれば尚良し、という気持ちで日々こつこつ仕事しています。

私は基本的に「仕事は人生の一部であって働き方は自分のニーズやそのときの状況によって選ぶもの」と考えています。(もちろんそれは大事な部分なのですが)「今の仕事が天職でこれ以外に考えられない」「これからの方向性がしっかり決まっている」という軸の定まった人はよいとして、50代は更年期の症状もあり、これからのことを考えると揺らぐ年ごろだなあと思っています。自分が予定や目標を立てていたとしても、そのとき調子が出なかったり、親の介護など出てくるかもしれません。「元気なうちに何かしたいけど…」「今から何か始めるのは遅い?」という不安や焦りが出てきます。コーチングセッションでは「自分の人生を生きる」をテーマに話すことも多くなりました。

「これからの人生をどのように過ごしたいか」

ここでひとつ「将来の方向性とビジョン」について考えるヒントを紹介します。L・サニー・ハンセンはキャリアカウンセリング理論の一部に「人生の4つの役割」を提唱しました。

「人には『人生の4つの役割』があります。それは「仕事」「学び」「余暇」「愛(人間関係)」それはキルトのような芸術品に例えることができます。役割がそれぞれ組み合わさり、意味のある全体となります。ピース(布切れ)をつなぎ合わせればいくらでも広げることができます。そのピースの組み合わせは創り手によるもので、2つとして同じものはありません。」
(意訳)

           

人生の4つの役割

人生がどのような作品になるかは自分次第ではないでしょうか。4つの役割の図からマインドマップを作ってみると楽しいかもしれません。そして、作ったら、何かひとつ新しい行動を起こしましょう。何か立派な成果を出そうとしなくても、自分が良いと思うことを一つやってみることに価値があると思います。

ABOUT ME
吉田 有美
キャリアカウンセラー&傾聴を中心とするコーチングを行う。日本語学習者へのプライベートレッスンも提供中。著書「日本語教師のための はじめてのコーチング」、企業・日本語ボランティア向けアクティブ・リスニング(傾聴)の講師としても活躍中。