COTO Japanese Academyは日本に住む外国人の方向けに少人数のクラスで会話力に重点をおいた日本語レッスンを提供する学校です。こちらで2017年9月から11月土曜の夜、3回にわたって講師研修をさせていただきました。毎回2時間半12〜16名の講師にご参加いただきました。
1回目 コーチングの基礎と傾聴
前半はコーチングとは何かという基礎的な話と、主なスキル「傾聴」「承認」「質問」についてレクチャーをしました。
後半は傾聴のスキルの説明とペアワークを行いました。ペアワークでは相手の話すペースに合わせて聴く練習や個々の話の聴き方・印象ををフィードバックしあいました。「自分の印象についてフィードバックをもらったのは初めて」という声もありました。
2回目 学習者の目標設定
学習者の前半は目標を設定するときのコツについて話しました。
- その学習者のニーズ・ニーズ・将来を結びつけること
- 学習者の今のレベルに合った目標であること
- できることからスモールステップで進める
- ゴールまでの過程を教師と学習者が共有すること
後半は講師役と学習者役で相談場面のロールプレイを行いました。
ロールプレイは”役になり切れない”という講師もいました。最初はロールプレイではなく、講師自身の目標について話してもらえばよかったです。
3回目 講師と学習者のタイプの違い
講師全員に内向度のチェックテストをしてもらいました。外向型と内向型の特徴の違い・行動パターンについて話しました。この2タイプを扱う目的は講師と学習者に違いがあることをわかりやすくするためです。(タイプを決めつけて対処法を学ぶことは目的としていません。)
外向的な講師、内向的な講師、中間的な講師3グループに分かれてワールドカフェ形式で話し合い、共有しました。話すテーマは「自分はどのように習いたいか」「教師にどんなことを期待するか」「こんなとき教師にどうして欲しい?」などです。
内向型グループから「間違いをきちんと直して欲しい」「安易にほめられると居心地が悪い」、外向型プループから「たくさんほめて欲しい。細かく指摘しないでほしい」など意見が出ました。「3回のうちで一番発見のあった」という声が寄せられました。