「コーチングって何?」と初めて興味を持った方へ
教師は「コーチ・ファシリテーター・アドバイザー」へ
最近ますます、教師の役割は「教える人」から「コーチ・ファシリテーター・アドバイザー」へと変化しています。また、学習の仕方もオンライン学習の機会が増え、個別化が進んでいます。教師が学習者とのコミュニケーションにコーチングを活かすと、学習者の自立学習が進む、学習を継続しやすいという効果があります。もちろん私たちの役割として「わかりやすく教える」ことも大事です。それにプラスして学習者と対話をしながら支援する関わりのニーズが、これからますます高まるのではないでしょうか。
とはいえ、本格的にコーチングを学ぼうとすると民間資格ゆえに様々な団体が存在します。期間も3日間の講習で資格を発行する機関もあれば、数百時間要する機関もあります。価格も数万円〜100万円を超える機関もあり、メソッドやコーチングしたい対象者、講師の雰囲気、そこに集まる受講者のタイプも違います。何を基準に選ぶか本当に難しい問題です。
この動画セミナーはまだ本格的に習いたいというほどではないけれど「コーチングって、どんな感じなんだろう?」と初めて興味を持った方のための入門的な内容となっております。おすすめなのはこちらの方です。
・「指導」より「学習を支援したい」というスタンスの方
・コーチングってなんだろう?と興味をお持ちの方
・プライベートレッスンにコーチングを取り入れたい方
・中級者・上級者をよく担当する方
・コミュニケーションに自信がない方
コーチングを習得してよかったこと
ベテラン教師の方やコミュニケーション力の高い方からすると当たり前のようなことかもしれませんが、私はもともと「教えるのは好きだけど、対人関係・コミュニケーションには自信がないタイプ」です。ですから「こんなとき、どう言ったらいいのか」「どう接したらいいのか」と悩むことが多かったのです。私はプライベートレッスン専門なのですが、コーチングを学んでから、学習者との接し方がガラリと変わりました。コーチング以前は準備にかなり時間がかかっていました。今は学習者と積極的にレッスンについて話し合うことで、レッスンの準備は半分くらい学習者が自ら行っています。それに、自分のレッスンスタイルに合った学習者に安定的に継続してもらえるようになりました。
コーチングを習得した流れと本当の効果
私は2011年にJapan Online Schoolが主催した「プロ日本語教師養成セミナー:コーチング編」に参加しました。日本語教師9年目の頃です。その後、本格的にコーチングを学びたいと思い、日本コーチング連盟の門を叩き、資格を取得しました。その後もスキルアップのために銀座コーチングでも認定コーチとなりました。
その流れがあって、Japan Online Schoolの小池さんから「動画セミナーの講師をしてみませんか」と声をかけていただきました。自分がひとりでは到底チャレンジすることはできなかったと思います。
コーチングを習得することで仕事の幅も広がりました。それに、学習者に対してだけでなく、周囲との対人関係・コミュニケーションも改善します。何より、コーチであることで自分自身が目標を持って日々行動できるようになったと感じています。コーチングを学ぶ前と後では自分の人生の充実度が違います。実は誰よりも効果が出るのは習得した自分自身なのです。
もちろん、この動画セミナーだけではコーチングの詳細までお伝えできていないのですが、コーチング的なコミュニケーションを知るきっかけになれば幸いです。