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【開催報告】オンライン傾聴ワークショップ 8コース

2021年1月〜2022年3月までに、オンライン傾聴セミナーを8コース行いました。3回(90分)のコースで吉田もペアワークに入り、フィードバックをします。いつも和気あいあいとした雰囲気です。

傾聴は「 話を聴くスキル」のことです。

「え?きくこともスキル!?」と思ったら、とりあえず読んでみてくださいね。

あなたには「きいてくれてありがとう」と言いたくなる人がいますか。

または、大事な話をしたとき「この人に話すんじゃなかった」と後悔したことはありますか。

それはどんな相手だったのでしょうか。

私たちは日常の中で無意識に「話しやすい人」「話しにくい人」を分けています。それは「安心して話せる人」と「安心できない人」とも言えます。

話をきいてもらったとき、気持ちが楽になりませんか。すると次回からも安心して話せるように。本音を行ったとき「受け止めてもらえた」と感じるとなおさらですよね。

コーチングは対話を通して相手の目標達成をサポートするスキルです。

対話を効果的にするためには、まずはコーチが「相手が安心して話せる存在」になることが大切です。

そこで、傾聴のスキルのポイントをご紹介します。

1、相手の話にペースを合わせてうなずき、相づちを打つ。

2、相手の話をさえぎらず、「それで?」などと促し、最後まできく。

3、相手の話のキーワード(感情がこもった言葉)を小声で繰り返す

1と2は「なーんだ簡単。常識ですよね。そんなの普通にやってますよー」

と言うかもしれません。

3は練習しないと非常に怪しい人になります。

現実の私たちの会話はどうでしょうか。

職場やカフェで他の人の会話を観察してみてください。

聞き手が相手の話を最後まで聞く、という会話は滅多にありません。

ほどんどの聞き手が途中でこんなことをしてしまうからです。

「そう言えば、この間…」と途中で話題を変える。

「そうなんだー。実は私ね…」自分の話にもっていく。

「それって〇〇ってこと?」と勝手にまとめる。

「でもね…ただね…」やんわり否定し始める。

「言いたいことはわかるけど…」自分の意見を言い出す。

「それは〇〇したほうがいいよ」アドバイスを始める。

最初は聞いていても、自分が知りたいことがあれば質問し、話したいことが浮かべば話したいもの。

だから、相手の話を聞く気はあっても、気づけば自分がしゃべっていたり。

それが普通なんです。

たとえそれが、大切な人の大事な話だったとしても。

話し手が最後まで話せるのは、ほぼ奇跡!

偉そうに書いていますが、私も家族との会話だと

「でもさー」

とカットインしがちです。

私たちが今日からすぐできることはこれです。

「相手の話をさえぎらず、最後まできく」

まずは、ここから始めてみましょう。

「気持ちが楽になった」「スッキリした」と言ってもらえたら嬉しいですね。

ABOUT ME
吉田 有美
日本語キャリアサポーター。著書「日本語教師のための はじめてのコーチング」。日本語ボランティア向け「学習者との会話を広げる深めるコミュニケーション」講師として活躍中。個人向けサービス「大人にための自己分析・自己理解」をテーマとするコーチングセッションを行う。日本語学習者への個人レッスンも提供中。
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